出水市で「上棟式」を執り行うにあたって、知っておいて損はしない豆知識
こんにちは。
鹿児島県出水市の丸久建設スタッフです。
先日まで、地鎮祭のブログを色々と書いてきました。
▼「地鎮祭」に関する豆知識ブログは、コチラ▼
・しってます??地鎮祭と起工式の違いは何か?
・出水市で新築住宅の地鎮祭の時の御供物は何が必要か?
・出水市で執り行う「地鎮祭」の神様について
・出水市で新築住宅を建てる際の執り行う地鎮祭の主な流れ
今回より、新築住宅を建てる上で、
次に行う祭事「上棟式」について
記載していこうとおもいます。
■上棟式とは?
柱や梁など建物の基本構造が完成し、
棟木を上げる際に行われる儀式で、棟上げともいわれます。
土地や建物の守護神と匠の神を祭って、
これまでの工事の無事に感謝し、
建物が無事に完成することを祈願するものです。
■何をどうするの?
式の進行は地域によって異なりますが、
一般的に棟木に幣束を立てて破魔矢を飾り、
「魔から家を守る」という意味で、
鬼門(北東)と裏鬼門(南西)に向けて立てます。
▼図
■五色の旗も立てる
五色旗(吹き流し)も立てます。
※立て方は、地域によって異なります。
▼出水郡長島町の場合
▼出水市の場合
ちなみにこの色合いは、
『緑(青)・黄・赤・白・紫(黒)』の五色です。
中国の五行説(ごぎょうせつ)が発祥といわれています。
万物は、木・火・土・金・水の
五つの要素で形成されていると考えられています。
そのため、五行説では、
「全てのものは、木・火・土・金・水の
5つの要素で作られている」と考えられており、
その5つを色に置き換えたと言われています。
・木=緑(青)
・火=赤
・土=黄色
・金=白
・水=紫(黒)
現在では木を示す青の代わりに緑が、
また水を示す黒の代わりに紫が使われるのが
一般的になっているそうです。
またこの五色はそれぞれ
東・南・中央・西・北の5つの方位を示しており、
神式の儀式において五色というのは
重要な意味を持っています。
※ちなみに、五色旗(吹き流し)も破魔弓も
丸久建設の方でご準備いたします。
■室内は・・・?
・藁で結んだ鯛の尾頭付きを二尾
※出水市では、魚屋さんにいうと対応してくれるところも多い
▼図
・藁で結んだ大根
この二つを室内の柱に取り付ける。
▼図
昔は、大黒柱に取り付けていたが、
現在は、大黒柱が存在しないため、どの柱でも変わりがないので、
丸久の家創りでは、玄関付近の柱に取り付けることが多いです。
棟木(むなぎ)に、
・クワの木 ※なぜ桑の木?のブログはコチラ▼▼
上棟式の使う桑の木にまつわる昔話があった!?
・棟札(神社から地鎮祭の時にいただける)
昔は、神主さんを呼んで
正式に行うことがほとんどでしたが、
職人の儀式という意味合いもあるため、現在では、
棟梁や現場監督、工務店の人などが
神主の代わりに取り仕切る場合も多くあります。
▼図
■餅まきの由来は?
上棟式などで災いを払うために行われた
神事である散餅の儀(もしくは散餅銭の儀)が
発展的に広まったものです。
神社の祭事においても
餅まきは行われるようになりました。
「厄を持って帰ってもらう」という意味や、
「富を分配して共同体を円滑に進めるため」など
色々な意味があるようです。
餅まきでは、最初に「中餅」と
四方に投げる「角餅」をなげた後に
お餅、お菓子とお金を投げていきます。
中餅と角餅には
それぞれお金が入っていて大きいおもちです。
※一般的に角餅:500円ぐらい、中餅:1000円ぐらいですが
施主様によって異なります。
■直来(なおらい)とは?
式の後には建築現場にて、
お祝いの小宴会(直会)を行い、
お酒を振る舞うのが一般的です。
近年では、お酒とお弁当をお配りして
施主様自ら「よろしくお願いします」とお伝えして
終了とする場合も多くあります。
この時、お弁当は近隣の仕出し屋さん等で
請け負っていただけることが多いです。
-まとめ-
近年、新型コロナウイルス感染症の影響もあり(R4 3月現在)、
身内のみで屋根の上で、祝詞奏上をおこない、
餅まきは行わないなど、簡略化して行ったりすることも増えました。
近隣の方の中にも
上棟式の餅まきを楽しみにされている方も
多くいらっしゃいますので、
続けていきたい文化だなぁ。と感じました。
それでは、また!!



- 2025年2月 (1)
- 2024年12月 (1)
- 2024年10月 (1)
- 2024年8月 (1)
- 2024年7月 (1)
- 2024年6月 (4)
- 2024年5月 (5)
- 2024年4月 (3)
- 2024年3月 (4)
- 2024年2月 (5)
- 2024年1月 (5)
- 2023年12月 (7)
- 2023年11月 (4)
- 2023年10月 (5)
- 2023年9月 (3)
- 2023年8月 (2)
- 2023年7月 (2)
- 2023年6月 (2)
- 2023年5月 (2)
- 2023年4月 (3)
- 2023年3月 (4)
- 2023年2月 (4)
- 2023年1月 (5)
- 2022年12月 (7)
- 2022年11月 (3)
- 2022年10月 (6)
- 2022年9月 (4)
- 2022年8月 (11)
- 2022年7月 (12)
- 2022年6月 (14)
- 2022年5月 (12)
- 2022年4月 (23)
- 2022年3月 (28)
- 2022年2月 (23)
- 2022年1月 (22)
- 2021年12月 (20)
- 2021年11月 (17)
- 2021年10月 (9)
- 2021年9月 (11)
- 2021年8月 (9)
- 2021年7月 (15)
- 2021年6月 (9)
- 2021年5月 (17)
- 2021年4月 (24)
- 2021年3月 (31)
- 2021年2月 (11)
- 2021年1月 (9)
- 2020年12月 (14)
- 2020年11月 (11)
- 2020年10月 (13)
- 2020年9月 (15)
- 2020年8月 (14)
- 2020年7月 (13)
- 2020年6月 (12)
- 2020年5月 (4)
- 2020年4月 (16)
- 2020年3月 (23)
- 2020年2月 (21)
- 2020年1月 (20)
- 2019年12月 (18)
- 2019年11月 (17)
- 2019年10月 (17)
- 2019年9月 (15)
- 2019年8月 (19)
- 2019年7月 (20)
- 2019年6月 (23)
- 2019年5月 (20)
- 2019年4月 (23)
- 2019年3月 (28)
- 2019年2月 (24)
- 2019年1月 (24)
- 2018年12月 (14)
- 2018年11月 (14)
- 2018年10月 (20)
- 2018年9月 (30)
- 2018年8月 (33)
- 2018年7月 (21)
- 2018年6月 (14)
- 2018年5月 (7)
- 2018年4月 (12)
- 2018年3月 (10)
- 2018年2月 (13)
- 2018年1月 (22)
- 2017年12月 (19)
- 2017年11月 (20)
- 2017年10月 (16)
- 2017年9月 (16)
- 2017年8月 (20)
- 2017年7月 (18)
- 2017年6月 (16)
- 2017年5月 (10)
- 2017年4月 (21)
- 2017年3月 (12)
- 2017年2月 (15)
- 2017年1月 (1)
- 2016年12月 (3)
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 2月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 |