出水市で「上棟式」を執り行うにあたって、知っておいて損はしない豆知識

2022/03/12

こんにちは。
鹿児島県出水市の丸久建設スタッフです。

 

先日まで、地鎮祭のブログを色々と書いてきました。

「地鎮祭」に関する豆知識ブログは、コチラ▼
しってます??地鎮祭と起工式の違いは何か?
出水市で新築住宅の地鎮祭の時の御供物は何が必要か?
出水市で執り行う「地鎮祭」の神様について
出水市で新築住宅を建てる際の執り行う地鎮祭の主な流れ

 

今回より、新築住宅を建てる上で、
次に行う祭事「上棟式」について
記載していこうとおもいます。

 

 

上棟式とは?

柱や梁など建物の基本構造が完成し、
棟木を上げる際に行われる儀式で、棟上げともいわれます。

 

土地や建物の守護神と匠の神を祭って、
これまでの工事の無事に感謝し、
建物が無事に完成することを祈願するものです。

 

 

何をどうするの?

 

式の進行は地域によって異なりますが、
一般的に棟木に幣束を立てて破魔矢を飾り、
「魔から家を守る」という意味で、
鬼門(北東)と裏鬼門(南西)に向けて立てます。

▼図

 

五色の旗も立てる

五色旗(吹き流し)も立てます。
※立て方は、地域によって異なります。

 

▼出水郡長島町の場合

 

▼出水市の場合

ちなみにこの色合いは、
『緑(青)・黄・赤・白・(黒)』の五色です。
中国の五行説(ごぎょうせつ)が発祥といわれています。

万物は、木・火・土・金・水の
五つの要素で形成されていると考えられています。

 

そのため、五行説では、
「全てのものは、木・火・土・金・水の
5つの要素で作られている」と考えられており、
その5つを色に置き換えたと言われています。

・木=緑(青)
・火=赤
・土=黄色
・金=白
・水=紫(黒)

現在では木を示す青の代わりに緑が、
また水を示す黒の代わりに紫が使われるのが
一般的になっているそうです。

 

またこの五色はそれぞれ
東・南・中央・西・北の5つの方位を示しており、
神式の儀式において五色というのは
重要な意味を持っています。

※ちなみに、五色旗(吹き流し)も破魔弓も
 丸久建設の方でご準備いたします。

 

 

室内は・・・?

 

・藁で結んだ鯛の尾頭付きを二尾
※出水市では、魚屋さんにいうと対応してくれるところも多い
▼図

・藁で結んだ大根
この二つを室内の柱に取り付ける。

▼図

昔は、大黒柱に取り付けていたが、
現在は、大黒柱が存在しないため、どの柱でも変わりがないので、
丸久の家創りでは、玄関付近の柱に取り付けることが多いです。

 

棟木(むなぎ)に、
・クワの木 ※なぜ桑の木?のブログはコチラ▼▼

上棟式の使う桑の木にまつわる昔話があった!?

・棟札(神社から地鎮祭の時にいただける)

 

 

昔は、神主さんを呼んで
正式に行うことがほとんどでしたが、
職人の儀式という意味合いもあるため、現在では、
棟梁や現場監督、工務店の人などが
神主の代わりに取り仕切る場合も多くあります。

▼図

 

 

餅まきの由来は?

 

上棟式などで災いを払うために行われた
神事である散餅の儀(もしくは散餅銭の儀)
発展的に広まったものです。

 

神社の祭事においても
餅まきは行われるようになりました。
「厄を持って帰ってもらう」という意味や、
「富を分配して共同体を円滑に進めるため」など
色々な意味があるようです。


餅まきでは、最初に「中餅」と
四方に投げる「角餅」をなげた後に
お餅、お菓子とお金を投げていきます。

 

中餅と角餅には
それぞれお金が入っていて大きいおもちです。
※一般的に角餅:500円ぐらい、中餅:1000円ぐらいですが
 施主様によって異なります。

 

 

直来(なおらい)とは?


式の後には建築現場にて、
お祝いの小宴会(直会)を行い、
お酒を振る舞うのが一般的です。

 

近年では、お酒とお弁当をお配りして
施主様自ら「よろしくお願いします」とお伝えして
終了とする場合も多くあります。

この時、お弁当は近隣の仕出し屋さん等で
請け負っていただけることが多いです。

 

 

-まとめ-

近年、新型コロナウイルス感染症の影響もあり(R4 3月現在)
身内のみで屋根の上で、祝詞奏上をおこない、
餅まきは行わないなど、簡略化して行ったりすることも増えました。

 

近隣の方の中にも
上棟式の餅まきを楽しみにされている方も
多くいらっしゃいますので、
続けていきたい文化だなぁ。と感じました。

 

それでは、また!!

 

 

 

 


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