鹿児島で健康に暮らす住宅の基礎知識 その4「病気のリスクを減らす」
鹿児島で健康住宅を建てている丸久の家創り、設計担当の野付です。
今回、鹿児島で健康に暮らすためにどんな家が良いのか
私が勉強したことをまとめます。
丸久の家創りでは、お客様に「豊かな暮らしをしていただきたい」
豊かに暮らすためには、「健康を損ねる原因になるような家を建ててはいけない」
そんな想いで家づくりの提案をしています。
実際に丸久の家創りが建てた家をご覧になりたい方は
モデルハウスがありますので体感しに来てください(^。^)
↑↑モデルハウス「くつろぎの家」↑↑
場所:鹿児島市松陽台56-4 tel 0996-63-0618(丸久建設)
http://www.marukyu-hanacoco.com/inquiry/
【見学希望の方は事前にお問い合わせ下さい】
「鹿児島で健康に暮らす住宅の基礎知識 その4」のテーマですが
住環境を見直して病気のリスクを減らす後編です。
前編では血圧を下げるために断熱性のを高める事が大切とまとめました。
後編では断熱性を高める事で血圧の改善以外にも、ぜんそくや、アトピー症状の改善や結露防止などさまざまなメリットあることをまとめます。
上の図は、断熱性の低い家から引っ越しにより断熱性の良い新居に入居した約20,000人への調査結果です。
断熱性能の低い家より断熱性の良いいえに引っ越した人のほうが、
気管支ぜんそくやアトピー性皮膚炎などの症状について改善されていることがわかります。
次に家の断熱性が運動量にも関係していることが分かってきました。
家の断熱性を高めて家全体を温かくすると活動的になり
身体を動かすことで健康改善につながります。
適度なウォーキングは高齢者の心と体の活性化・健康に有益であると報告されており、
実際に活動的である人ほど長生きしやすいというデータがあります。(上図)
ところが人は寒くなると動くのがおっくうになるもの。
下のグラフの様に冬場の居間や寝室で寒さを感じる頻度が多い人は、
あまり寒さを感じない人より一日の平均歩数が少なくなることが分かっています。
つまり、健康維持につながる活発で活動的な毎日を送る為には、家の温度を温かく保つことが大切です。
エアコンやストーブで一部屋だけ温かくしても、寒い部屋へは行きたくないものです。
断熱性を高めて家全体を温かく保つことが大切になります。
断熱性を高めることで結露が解消できます。
結露は温かく湿った空気が冷やされることで起こります。
したがって、断熱性を高め建物から冷たい部分をなくすことが大切です。
断熱性を高めることと、室内の湿度を高くしすぎないことが結露・カビ対策のポイントです。
下の図を見ると、断熱性の低い家ではクローゼット北壁の表面温度が2.8℃まで下がり、
結露・カビの発生する要因になります。
下図は水蒸気の発生源
断熱性を高めることと同時に、開放型ストーブなど水蒸気を発生する暖房機器の使用をひかえることや、
換気扇の運転など発生源対策も重要です。
結露を放っておくとカビやダニが発生しシックハウス症候群の原因にもなります。
上の図を見ると、カビやダニは湿度70%を超えると繁殖します。
ダニやカビの発生する共通条件は
1、温度が20℃~30℃
2、湿度が70%以上で繁殖
3、通気がわるく、十分な掃除ができていない空間
ダニ、カビは温かい季節でも湿度が低ければ発生しません。
そして、細菌やウイルスは湿度50%以上で生存率が低下します。
このウイルスの中には「インフルエンザウイルス」も含まれています。
冬期の低湿度は、ウイルスの生存時間を延長すると共に、
気道粘膜が乾燥することで感染予防作用が低下したり
アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくなどのアレルギー疾患の増悪因子になったり
さまざまな悪影響をもたらします。
家庭で病気の発生を予防するためには、
湿度を40%から60%の範囲で保つことが大切です。
最後に住環境を見直して病気のリスクを減らす為には
住宅の断熱性を高めて家全体を温かくすることで
心疾患、脳血管疾患だけではなく
ぜんそく、アトピー、アレルギー性鼻炎(花粉症)も
改善された研究結果が報告されており
断熱性の向上に加えて湿度を50%程度にすることで
ダニやカビが原因とされるシックハウス症候群の予防や
インフルエンザの予防にも効果があります。
病院で病気を治す事はできても、原因となる環境を改善しないことには健康な生活はおくれない
丸久の家創りでは住まう人の豊かな暮らしを第一に考えた提案をしています。
おしまい
※参考にした資料
丸久の家創り 野付(のつき)
鹿児島で健康に暮らす住宅の基礎知識
その8「アレルギー対策 カビ編」
その9「アレルギー対策 化学物質編」
その10「子どものためにできること」
その11「住まいでできるアレルギー対策」



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