鹿児島で健康住宅。「健康」と「住宅」の関係性を考えるシンポジウム

2017/03/01

鹿児島で健康住宅を建てている丸久の家創り社長の桑木です(^^)/

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昨日は東京で開催された、「一般社団法人 健康・省エネ住宅を推進する国民会議」主催のシンポジウムに参加して来ました。
我々丸久の家創りもこの国民会議に参加しております。

住宅と健康について考える会で、医療のお医者様と我々建築実務者が協働で取り組み集まりです。

医療の先生方は、「治療医学」で、我々建築実務者は「予防医学」の立場で考えていくという事です。

ここでも、「健康」と「住宅」の関係性が重要なことであると議論されています。

 

今日のシンポジウムには、ニュージーランドのチャップマン博士による、ニュージーランドでの住宅の現状・取り組みを発表されました。
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初めての同時通訳機を使っての講演でしたので戸惑いもありましたが、日本以外の国の取り組みを聞けて良かったです。
まだ、ニュージーランドも色々なも問題を抱えながらですが、「子供達」の将来を考え前へ前へ進んでいる様子でした。

 

次は慶応義塾大学 伊香賀教授による「スマートウェルネス住宅等推進調査事業速報」が話されました。
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その話の中で興味深かったのは、

 

〇「日本でも温暖な県で冬の死亡増加率大」のグラフでした。
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一般に寒い地域で冬の死亡率が高いと思われていますが、現状は違います。
冬の死亡率が低い順番は、
①北海道
②青森県
③沖縄県
④新潟県
⑤秋田県
の順番です。

沖縄は暖かい地域なのでわかると思いますが、①北海道②青森県④新潟県⑤秋田県の寒い地域がベスト5の中で4つ入っています。

では、冬の死亡率が高い順番は、
①栃木県
②茨城県
③山梨県
④愛媛県
⑤三重県
⑥鹿児島県

の順番です。

①栃木県②茨城県③山梨県は、北海道や東北ほどではないですが寒そうなイメージですが、④愛媛県⑤三重県は暖かいイメージありあす。
⑥の我が鹿児島県にいたっては「南国鹿児島」です。⑦番以降の順番を見ると、

⑦静岡県
⑧滋賀県
⑨香川県
⑩熊本県

と、これも暖かいイメージの県の名前が続きます。

 

この因果関係が次の図で説明されました。

〇「高断熱住宅普及地で冬の死亡が少ない」

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この図の見方は、左側の日本地図が「冬季死亡増加率」

右側の日本地図が「高断熱住宅普及率」です。

この図を比較すると、「高断熱住宅普及率」が高い地域は、「冬季死亡率」は低い。

逆に、「高断熱住宅普及率」の低い地域は平均的に「冬季死亡率」が高い傾向にあるという事です。

「鹿児島」も南国である意識が強いために「高断熱住宅」の普及率が低く、冬季死亡率が高い原因かもしれません。
(※勿論、住宅だけが要因だけではありません。食生活・アルコール等の要因もあると思います。)

 

このようなデータをみても、「健康」と「住宅」の関係性は強く重要であること。

鹿児島においても「断熱」「気密」の高性能住宅の必要性が重要であると思います。

 

社長でした(^^)/

※会議の中ででた言葉です「病院にコストをかけるより、住宅にコストをかけた方が健康になる」です。
冒頭の住宅は「予防医学」です。


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