住宅シミュレーション「エナジーZOO 」【①外皮性能計算プログラム】

2019/07/04

こんにちは、鹿児島市・出水市に拠点をおく丸久の家創りです。

今回は住宅シミュレーション「エナジーZOO」の第2弾、【外皮性能計算プログラム】のご紹介です。

(※画像引用:エナジーZOO・HP

上の7大プログラムの「01外皮性能計算」になります。

この外皮性能数値が住宅性能の数値基準になるものです。

省エネ基準住宅やZEH住宅、低炭素住宅など、住宅性能数値(外皮性能数値)で決まります。

 

しかし、省エネ基準をクリアした家を建てたからと言って、施主様が望む「冬暖かい家」「夏涼しい家」「光熱費が安い家」が実現するかという事でもありません。

特に、現行の省エネ基準の家は、省エネの最低レベルの基準であり、最高レベルの基準ではなく、あくまでも、この基準以上の省エネ住宅を建てて下さいという事なのです。

(※省エネ基準の性能についてはこちらから≫)

また、ZEH住宅も断熱性能とエネルギー消費量の基準しかなく、「冬暖かい」「光熱費は安い」は、ある一定は実現しますが、全ての要望に応えられる内容になっていません。

 

こういった認識はかなり重要で、認識している建築実務者と、認識してない建築実務者との差は非常に大きなものになっています。

(※建築実務者の認識の差があまりにも大きく、2020年の省エネ義務化が延期された背景もあります・・・)

 

〇パッシブデザインに本気で取り組んでいる建築実務者が選ばれる時代になってきています。

省エネ基準やZEH住宅に対応していれば、住み心地の良い「冬暖かく」「夏涼しく」「光熱費が安い」「健康で快適」になって、お客様に喜ばれるという事が、大きな誤解である事に気付いた建築実務者が取り組んだのが「パッシブデザイン」です。

 

パッシブデザインの5つの要素

①断熱

②日射遮蔽

③自然風利用

④昼光利用

⑤日射熱利用暖房

(※パッシブデザインの詳細はこちらから≫)

簡単に言えば、地域の特性を活かして、断熱性能・気密性能の良い家に、自然エネルギー(風・太陽)を最大限活用して、「冬暖かく」「夏涼しい」「省エネ」「健康・快適」を実現しょうとする設計手法の事です。

 

この自然エネルギーの最大限の活用「パッシブデザイン」が生かされた外皮性能計算プログラムが「エナジーZOO」なのです

上の画像の数値を説明しますと、

【UA値】

建物の熱貫流率の平均値を示す数値。この数値が小さいほど断熱仕様の平均レベルが高い事が分かります。

【ηAC値】

夏にどれだけ建物全体に日射熱が入ってくるかを示す数値。この数値が小さいほど日射遮蔽性能が高いことがわかります。

【ηAH値】

冬にどれだけ建物全体に日射熱が入ってくるかを示す数値。この数値が大きいほど日射取得性能が高いことがわかります。

【Q値】

外皮だけでなく、換気で逃げる熱のも考慮した、建物全体の保温性能を示す数値。この数値が小さいほど保温性能が高い事が分かります。

 

断熱性能のUA値だけでなく、夏の日射遮蔽性能のηAC値・冬の日射取得性能のηAH値などがキチンと考慮されています。
(※省エネ基準の申請には、ηAC値に影響ある「すだれやシェード」の窓の付属部材は評価されていないのです)

エナジーZOOの外皮性能計算プログラムには、色々な部材の効果を反映させた「リアルな住宅性能」が算出できるのです。

 

是非一度、リアルな住宅シミュレーション「エナジーZOO」を体感下さい。

 

丸久の家創りでした(^^)/

 

※住宅の断熱性能を表す数値に「UA値」と「Q値」があります。その違いと、どちらに赴きを置いた方が良いか書いたブログがあります。
快適に過ごい家づくりをと考えていらっしゃる方は是非読んで下さい(^^)/

【断熱性能のQ値とUA値、どちかが大事?】

 


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