初心者でもできる薪ストーブの簡単着火方法

2022/02/23

皆さんこんにちは。
鹿児島県出水市の丸久の家づくりで
設計を担当している野付です。

 

今回は、今までブログにしていなかった
薪ストーブの着火方法をご紹介します。

 

私は3年前に住宅を
鹿児島県出水市で新築する時に、
薪ストーブを設置しました。

 

今回、紹介する方法は
私なりに色々と試した着火方法の中で、
初心者でもできる簡単な方法を紹介します。

我が家の薪ストーブは
QUADRA-FIRE 2100ミレニアムレッグです。

 

ストーブの特徴は
広い天板と自動で空気の調整をしてくれる
レバーが付いていますが、
選定の一番の理由はデザインです。

薪ストーブメーカーの
ダッチウエストジャパンのホームページはこちらです。
ダッチウエストジャパンHP

 

さて、本題の薪ストーブの着火ですが、
着火前の薪ストーブの中は前回焚いた灰が残っています。

このまま、薪を入れると
灰の中に埋もれてしまうので、
先ずは灰を平に整地します。

整地の方法は
焚付け用の小さな薪でなでます。
砂場を平にする感じです。

整地後のストーブの中です。
このストーブの場合は、
ストーブ置くの下に空気の導入口があるので、
塞いでしまわないように注意が必要です。

 

整地が終わると、薪を入れます。
今回、使う薪は、桜を薪割り後
2年乾燥させた薪を使います。

このストーブは
縦に長いので薪は縦に入れます。
薪の間に着火剤を置きます。

 

着火剤は「文化たきつけ」を使用しています。
ホームセンターで手に入り
安価で燃焼時間も長いので初心者にはお勧めです。

薪の上に橋を架けるように
焚付けの木材を置きます。

 

今回使用しているのは、
建築現場で廃棄されるスギです。

建築現場の材料は乾燥材が使用されているので、
乾燥に何年も時間は必要ありません。

 

スギは火が灯りやすく、
短時間で火力も出るので焚付けにはお勧めの木材です。

焚付けのスギの上にも
桜の薪を乗せれば薪の投入は終わりです。

薪の投入が終われば着火ですが、
着火前に空気の調整レバーを全開にします。

このストーブは
手動の空気調整レバー(上)と
自動の空気調整レバー(下)があるので
両方全開にしています。

また、ヤカンやお鍋で
加湿をする場合は、給水をお忘れなく。

準備が整えば着火します。
ストーブの扉は開けたまま
焚付けに火が灯るまでは空気を入れます。

 

空気の流れが
薪ストーブの煙突に向かって流れていると
煙は煙突から屋外へ出ていきますが、
空気の流れが室内へ流れている場合は
煙が室内に流れてきます。

そんなときはストーブの近くの窓を開けて
外気を取り込むと、煙は煙突へ流れていきます。

焚付けの木材に火が灯り始めると、
パチパチと火の粉が飛ぶことがあるので
扉を閉じるのですが、桜の薪に火が灯るまでは
少し開けて空気を入れて下さい。

上段に置いた薪に火が灯れば
ストーブの扉を完全に閉じます。

着火から扉を完全に閉じるまでの時間は
5分から10分程度です。

ストーブの中の薪全体に火が灯れば
空気の調整レバーを調整して
空気が入ってくる量を減らします。

このストーブは時間がたつごとに
空気の入ってくる量を減らしてくれるので空気の調整は楽です。
ここまで出来ると着火は終了です。

 

薪の火付きが悪い場合は
薪の乾燥が足りていない事が考えられます。

私も1年目は薪の乾燥が出来ておらず、
焚付けに苦労しました。

乾燥していない薪を入れて
火を灯してしまった場合は
薪がシューシューと音が鳴り、
白い煙がぶぁーと出ていました。

 

そんな時は焚付けの乾燥したスギをたくさん入れて、
強引に着火させていました。

今回は私なりの着火方法を紹介しました。

薪ストーブを設置された方や、
これから薪ストーブを設置される方々の参考にされてください。

▼▼高気密高断熱の高性能住宅で薪ストーブを使ってみた
https://www.marukyu-hanacoco.com/blog/blog01/archives/12609


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