出水で新築工事 丸久の家が出来るまで 基礎工事編

2018/08/17

こんにちは、設計の野付です。

家造りの基礎について少し書きたいと思います。

そもそも木造住宅の基礎ですが、完成すればほとんど見えない部分です。

 

▼基礎だけ完成した状態▼

この上に木の土台を敷いて柱を立てて家を建てていくのですが

基礎は家を支えるコンクリートの部分の事です。

このコンクリ―トの中はどうなっているのか?

 

▼こうなっています▼

基礎は鉄筋とコンクリートが一体になる事で強さを発揮する鉄筋コンクリート造です。

コンクリートの中には鉄筋が入っています。

基礎を作るのに鉄筋の量やコンクリ―トの厚さなどの設計が重要なのですが、

この重要な基礎の設計は構造計算して求めます。

 

▼これが構造計算した基礎の設計図です▼

専門家でなければ分かりませんが、各所で鉄筋の量やコンクリートの厚さが変わっています。

基礎で最も大切なのは、この構造計算です。

計算していない基礎はコンクリートの厚みが厚すぎたり、鉄筋の量が多過ぎれば無駄なお金がかかってしまいます。

逆に少ないと、地震や台風などの災害で壊れます。

そして、設計図のとおりに工事が出来ているか、鉄筋の工事状況を検査します。

 

▼配筋検査です▼

検査に合格したら

▼土間コンクリート打設▼

土間コンクリートは仕上がりを綺麗にするために左官屋さんに小手で押さえてもらいます。

コンクリートを押さえる事で強度を高める効果もあります。

コンクリートが乾いたら立上りの枠を組んで▼

立ち上がりのコンクリート打設▼

コンクリートが乾いてから型枠を外すと▼

完成です。

この住宅の設計時に行った構造計算は

建築基準法の基準の1.5倍の強度がある「耐震等級3」の構造計算を行ています。

熊本地震で壊れずに、今も住み続けられている家は「耐震等級3」の基準をクリアしていました。

残念ながら、建築基準法を満たしただけの家は倒壊だけは免れ人命は守りましたがもう住めない家が多くありました。

安心して暮らせる家を提案する為には、必ず構造計算をする事が大切です。


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