2020年省エネ基準義務化見送り Σ(゚Д゚)

2019/01/19

こんにちは、鹿児島・出水を拠点にする丸久の家創りの社長の桑木です。

今日は、「2020年義務化になる省エネ基準」のお話しです。

数年前から、国策として2020年に省エネ基準義務化に舵を取ってきたので、我々丸久の家創りも真剣に取組んで来ました。

その、「2020年省エネ基準義務化」が見送りになるみたいです(>_<)

 

《2020年省エネ基準義務化見送り》

2018年12月に行われた国土交通省の有識者会議で、今後の方針案を示したそうです。

■(1)適合義務制度の対象範囲の拡大

「住宅及び小規模建築物は省エネ基準の適合率が比較的に低いなど、適合義務対象とした場合、市場の混乱を巻き起こすことが懸念」

「中規模建物は省エネ基準への適合率が既に91%と高く、部会の有識者らは、義務化しても混乱の恐れはないと判断した」という事で、中規模建物は2020年以降に省エネ基準の義務化になります。

一方、「住宅や小規模建物は、現状の省エネ基準適合率が50~60%と低水準な上、来年10月には消費税増税も控えているためコスト増を伴う規制を導入すると、住宅投資への影響が懸念されると指摘した」とあります。

(出典:2019 SANKEI DIGITAL INC)

※上の記述は、住宅業界が省エネ基準に対応できてないので、2020年に省エネ基準義務化にすると住宅業界が混乱をきたすという、お客様目線の方針転回ではなく、住宅業界目線の省エネ基準義務化見送りの要因が否めないのですが・・・。

 

■(2)適合義務制度の対象範囲の拡大と併せて推進すべき施策

【小規模住宅・小規模建築物】

・建築士に対して、建築主の意向を把握した上で、建築主に省エネ基準への適合可否等の説明を義務付ける制度を創設し、建築主の行動変容を促すことが適当。

つまり、省エネ基準の義務化は先送りにして、家を建てられる方に、設計時に省エネ基準の説明だけはキチンとしなさい。省エネ基準を満たさない家を建てても良いから、省エネ基準の説明だけが義務化にしますと言うことです。

 

■日本の省エネ基準の性能は?

2020年義務化見送りななった日本の省エネ基準の性能はどのくらいの性能なのか?というと、世界の住宅先進国と言われる欧米と比べると雲泥の差があります。特に先進国のトップランナーのドイツと比較すると歴然の差があります。

世界の省エネ会議で、日本の省エネ基準の数値が発表された時に、会議の中で失笑が起こったと話しを聞いた事があります。そのくらい日本の現行の省エネ基準は低いレベルだと思って下さい。

省エネを・パッシブデザインを真剣に取り組み建築実務者の中には、2020年義務化になる日本の省エネ基準は、「家を建てる方が目指すべき性能数値ではなく、最低このレベルの性能の家は建てなければ、健康・快適を害しますと言う事であると」多くの方が認識していると思います。

※参照ブログ「2020年義務化になる省エネ基準の性能は?」

 

■義務化を求める共同声明

※新建ハウジング記事はこちらから≫

 

真剣に省エネ・パッシブデザインに取組んでいる建築実務者の中には、2020年の義務化の声明を上げている団体もあります。

それは、義務化に対する準備を今までした来たのにはしごを外されたから、省エネ基準義務化への声明ではなく、真剣に家づくり・省エネ・パッシブデザインに取組んできたから見えてくるもの、「住まわれる方の健康・快適・省エネ」が大事だから、2020年省エネ基準義務化の声をあげています。

そして、現行の日本の省エネ基準は下限レベルで、それ以上の性能(HEAT20レベル)の家づくりの提案をしています。

その事を理解していない「建築士の省エネ基準の説明義務」を受けても、安価なコストだけを考えた家づくりにならないか?心配の部分もあります。

失敗・後悔しない家づくりの為にでなく、安心・健康・快適・省エネの満足する家づくりの為に皆さま方の判断基準が大事になってくると思います。

 

社長でした・・・

※別ブログで「2020年省エネ基準義務化見送り」の工務店・建築会社の生の声を書いています。良かったら読んで下さい。

「省エネ基準義務化見送り」への住宅会社の声


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