TRETTIOの北欧インテリア その4 ー照明2-

2017/12/26

こんにちは。鹿児島県出水市の丸久建設スタッフです。

先日、我が家でもクリスマスを家族で過ごしましたが
ツリーのイルミネーションとLEDキャンドルが
暖かい空間を演出してくれた感もあり、子供たちが喜んでくれました。

 

 

実際、イルミネーションを見に行くカップルも多いですよね。
それは、光を見て『綺麗』、『癒し』を感じるからではないでしょうか?

まあ、うちの場合、電気をつけた際に、
「眩しッッ!!!」って、みんななりましたけどwww

 

 

はい。何が言いたいかといいますと、
今回の題は

 

『日本の照明は、明るすぎる』
についてです。

 

日本の家庭って、室内の灯りが全体的に極端に明るい国なんです。

また、海外の照明は部屋を構成する
インテリアの一部として捉えられており、
そのデザインも優れています。

 

“照明”は、海外と日本の住宅の
1番大きく異なる点と言っても過言ではないのです。

そんな中、
シンガーソングライターの宇多田ヒカルが
Twitter』でつぶやいた言葉があります。

 

『最近、東京のビル・お店・病院も節電のために
照明の量減らしてるけど、正直これで充分明るいじゃん? と思う』

 

海外で生まれ15歳までを海外で過ごしてきた
宇多田ヒカルの目には、明るすぎるようです。

 

 

 

2011年3月11日に
東北地方太平洋沖地震による
地震動と津波の影響により発生した東日本大震災。
震災後には、地震と津波で
発電所などの電力設備が被害を受けました。

 

そして、その地震被害により
東京電力の福島第一原子力発電所で発生した
炉心溶融(メルトダウン)など
一連の放射性物質の放出をともなった原子力事故が原因となり、
電力供給低下が起きました。

 

東京電力管内で輪番停電実施を伴う電力危機が発生、
同年夏季には原発停止の影響が大きくなりました。

中東北電力・東京電力・関西電力などの管内で、
2011~2012年 冬季には原発停止により
関西電力・九州電力管内でそれぞれ節電を実施しました。

 

2012年夏季以降も供給不足が懸念され節電が実施された一方、
原発安全審査の妥当性、地元同意を主とした再開の是非、
日本の原子力政策やエネルギー政策などが議論されています。

 

近年、『節電』『節電』とよく耳にしましたが
このような状況が背景にはあるのです。

 

しかし、その一方で
節電に追われて気持ちが沈みがちになる
そのような声も上がっています。

 

戦後、ひたすら強い照明を増やしてきた日本人の暮らしですが、
蛍光灯
の導入とともに一貫して
“明るさ”を求め続けてきた住宅照明の発展の跡は、
まさに量産志向の歴史であったと言えます。

 

 

 

しかし、『暗いから』といって
生活に支障があるのか?という実験をLIXIL住宅研究所が
「住宅空間における照明の効果実験」を実施したようです。

幼い頃、両親に
『暗いところで本を読むと目が悪くなるぞ!』と
怒られた記憶がありますが、
実際のところ、どんなんでしょうか?

 

実験の結果は、
一般的な照明よりも暗くても、
読み書きやリラックスに問題がないことを実証したようです。
 

あれ?幼い頃の私、
怒られ損じゃないっすかwww

 

 

ここ数年、『省エネルギー』が地球的課題である事は間違いありません。
経済産業省によれば、一般家庭における照明器具の電気使用量は、
一年中稼動している冷蔵庫に次いで2位の約13を占めています。

 

各部屋ごとにさまざまな種類の器具が設置されているため、
全体の電気使用量が多くなっているのです。

照明の省エネには、こまめな消灯が大前提となりますが、
最近ではLEDのように照明器具の省エネ性能も向上し、
より便利で快適性の高いものも登場しています。

 

ほのかなあかりなども楽しみ、
豊かに「減光」する暖色系の暖かさに
『癒し』を求める事も良いかもしれません。

 

住まいに求められる機能の中心は、
心身のリラックスとリフレッシュで、
この面で照明の担うべき役割は大きいものがあります。

 

日本と海外の大きな違いは、
部屋全体を照らすのではなく、明るさが必要な箇所のみを照らしています。
『必要な場所で必要な器具で照らしている』という事です。

 

日本では照明は
「部屋を明るくするためのもの」という概念が根付いており、
国内の住宅デザインには
「照明は明るければ明るいほどいい」という考えがあります。

 

しかし、海外では部屋のデザイン性や統一感にこだわるため、
部屋の雰囲気に合わせて照明の明るさも控えめにしているようです。
明るすぎず、薄暗い程度の光で
雰囲気を楽しむことが優先されているのかもしれません。

 

日本のホテルのほとんどは、
海外のホテルにならって間接照明を採用しています。
そのため、日常の生活よりも暗いと感じる部屋が多くあります。

実際に、出張で泊まるビジネスホテルで
私自身、『暗いな』と感じる事がありました。

 

また、海外の高級レストランでは、
店内が暗ければ暗いほど高級であるとされている風潮もあるようです。

 

このように日本も海外を見習って、
照らす場所は壁や天井を照らして部屋全体を明るく見せるか、
家具を照らして落ち着いた灯りにすると
オシャレな室内の雰囲気づくりができます。

 

 

過去の記事はコチラ
TRETTIOの北欧デザイン  その1 ームーミンー
https://www.marukyu-hanacoco.com/blog/blog01/trettiointerior1/

TRETTIOの北欧インテリア その2 ー照明1ー
https://www.marukyu-hanacoco.com/blog/blog01/trettiointerior2/

TRETTIOの北欧インテリア その3 ーマリメッコー
https://www.marukyu-hanacoco.com/blog/blog01/trettiointerior3/


カテゴリー: 北欧デザイン「トレッティオ」, 広報のつぶやき  
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